(前回の続き)
さて、ここへきて英語習得について再考しなくてはならなくなってしまったわけです。思いついたのは、You Tubeなどで英語を自在に操る日本人の動画をみつけて、そこからヒントを得ようということでした。思いのほか様々な情報を得る事ができました。
日本人スポーツ選手が英語のインタビューに答えているビデオや、タレントの赤西仁君が英語が流暢である、ですとか、三島由紀夫が英語が上手であったなど周辺の情報が手に入りました。しかし、なかなか「効果的な英語上達」にダイレクトに効く情報を手に入れる事はできませんでした。
ところが、さすが、筆者が21世紀の屈指の発明と推すYou Tubeです。私の検索履歴や閲覧履歴から1本のYou Tubeビデオを推薦してくれました。
これがSteve Kaufmann (スティーブ・カウフマン)さんとの出会いでした。
後で知る事になるのですが、Steve Kaufmann さんは、もともとはカナダ政府の外交官でした。在職中は様々な国に滞在し、日本にも9年間いらしたそうです。経験を通して「外国語の習得」に対する考え方を確立し、その後「LingQ」という外国語学習支援サイトを立ち上げています。
英語を流暢に話す日本人を探していたのですが、日本語を流暢に話す外国人を見つけてしまいました。
はじめはただ単に、「随分日本語を上手に話す方だなあ」という印象をもっただけでしたが、ビデオの内容を良く聞いてみると、実に言語習得に対して真摯に向き合っている事、カウフマンさんが大変経験が豊富な事、そして確立した方法論に自信を持っていらっしゃる事などが伝わってきました。そして何よりもそれを実践し、You Tube上で(日本語を使う事によって)証明していました。
この方は本物かもしれない(失礼!)と思いました。
聞けば、10以上の言語について話す事ができるとの事で、You Tube上にいくつものビデオを、いくつもの言語で載せていました。もちろんメインは英語のビデオになるのですが、日本語のものもいくつか発見する事ができました。
こちらは藁をも掴む思いですから、彼が上げているビデオを、(日本語と英語のものだけですが)かたっぱしから確認しました。日本語ネイティブか、英語ネイティブか。その差こそあれ、外国語をできるだけ効率的に習得するということに変わりはありません。そして、これらのビデオは私が陥っていたいくつもの過ちから救い出してくれる結果になりました。
ここで、彼の主張の一つを簡単に紹介したいと思います。
彼は英語学習者の陥りやすい誤解7つを指摘し、「これらは間違いだ」としています。
- 言語学習は難しい
- 言語学習には特殊な能力が必要である
- その国で生活する必要がある
- 子供でなければ言語の習得は難しい
- 英語学校に通い、習う必要がある
- 言語習得のためには「話す」必要がある
- 時間を確保するのが難しい
繰り返しになりますが、Steveは、これらが「誤解である」と主張します。私は今では実体験を元に、これらの主張に完全に同意する事ができます。特に3、5、6、は、もしかしたら誤解されている方が多いのではないでしょうか。
次回は、上の各項目について少し詳しく触れたいと思います。
最後に私がはじめて見た彼のビデオを紹介します。彼の日本語が如何に流暢か、皆さんも驚かれると思います。

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